大錫.blog

大阪錫器と錫についてのあれこれを掲載しております

2013年07月

茶を蔵するには、高麗・三島・熊川、あるいは古備前・古薩摩杯とて、人の珍賞する壷は有れ度も、其実の功は、遂に錫の壷に及ぶことなし。
田能村竹田著「竹田荘茶説」(煎茶道具名品集より抜粋)
ほかにも上田秋成、小川可進などの茶人・文人が「錫の茶壷」を最良として記しております。

「良いといわれるモノ」は時代により、さまざまに移り変わってゆきますが、「良いといわれ続けているモノ」には確かな理由が在るものでございます。

そこで今回は、「なぜ錫の茶壷が良いとされているのか」を解説させていただきます。


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「錫を光らせるにはどうすればいいの?」という事をたびたび聞かれるのですが、そもそも「光る」とはどういう事なのでしょうか?

そこで今回は「モノはどのようにして光っているのか」と「光らせる方法」を解説することにいたします。


モノが光る=反射している=凹凸が無い

電球や蛍光灯のように自らが光を発するものでないのならば、「光る」ことは「反射する」ことと同じになります。
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そしてきれいに「反射」させるにはどれだけ「凹凸をなくす」ことができるかにかかっておりまして、凹凸をなくすには
  1. 埋める
  2. 削る
  3. 溶かす
  4. 潰す
の4つの方法がございます。

ではそれぞれの方法を簡単に解説させていただきます。続きを読む

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