大錫.blog

大阪錫器と錫についてのあれこれを掲載しております

2015年07月

NHKプレミアム「美の壷」
2015年7月14日(火)午前11時~
     7月16日(木)午前6時30分~

先日放送された「美の壷」の再放送が決まっております。
見逃した方は是非ご覧下さい!

先日、「美の壷」で大阪錫器が紹介されました。
大変ありがたい事に、幅広い商品をご紹介して頂きました。

お問い合わせの多かったのは
1.「冷燗(ひやかん)のセット」
美の壷3
 「徳利冷酒」「ぐい呑冷酒」で氷の入っている器は、
 実は「花器(水盤)のさざなみ」を使用しています。
 さざなみ模様ですので、涼しげな夏を演出しますね。


2.「お造りの錫のお皿」
美の壷4
 「盛皿 浮波(うきなみ)」を仕様しています。
 川が流れているような模様のお皿です。


3.「うるし」
美の壷5
 「いぶし」仕上げの茶壷。「漆とのコラボ」の錫漆。
 職人が1つ1つ手作業で仕上げている逸品です。


その他、商品のお問い合わせなどございましたら、
弊社までお気兼ねなくお問い合わせ下さい!

byスタッフH

前回に引き続き、錫器に描かれている模様について解説させていただきます。

「菊」
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奈良時代に薬草として中国より伝わりました菊は、その薬効から「不老長寿」の象徴としておおくの場で親しまれてまいりました。

模様として使われ始めたのは平安時代の頃からでございまして、この頃には中国の故事にちなみ、陰暦の9月9日に菊の花をめでながら菊酒を飲んで邪気を払い、それによって長寿を願う「重陽の節句」が貴族の間で行われ、それとともに菊の模様が器物に描かれはじめるようになってゆきます。

その後も各時代を通じて権力者に好まれ、鎌倉時代には後鳥羽上皇が好んで使い始めたことから皇室の象徴となり、室町時代には菊水伝説からの不老長寿をねがって菊の模様をあしらった具足を多く見ることができます。

江戸時代には菊の栽培が庶民へ広がるとともに品種改良が進み、菊の形とそれをかたどった模様も多彩なものとなってゆきます。

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