日本美術の原点にしてシルクロード各地の貴重な伝世品をおさめる正倉院
その中に、日本の錫の歴史を語るとき必ずといってよいほど登場する宝物「錫薬壷(北倉128)」がございます。
正倉院にある宝物の中で「錫製品」とよべるものは錫薬壷だけでございますが、その他にも錫を使っている宝物はいくつかございますので、いくつかをここで紹介させていただきます。
作られてから1000年以上の年月がたち、その多くが変質、腐食をしてしまってはおりますが
「なぜここに錫を使ったのか」
「作られた当時はどのような見た目をしていたのか」
そのようなことに思いをはせながらご覧いただければとおもいます。続きを読む