「錫のコップを買ったんだけど使ってたら汚くたってきた。なんとかして。」

お買い上げいただいたお客様から販売店の売り場の店員のかたまでよく聞かれるのが「変色」への対処法でございます。

錫はさびない。
この業界ではよく言う言葉なんですが、よごれないではないんです。
置物ならともかく、長く使っていますとどうしても最初の状態を保つのが難しくなってまいります。

このことに関しまして営業の方に聞きましたところ「タンブラーを磨くならメラミンスポンジがいい」とのことでしたので、まずはこれを試してみることにいたします。

さいわい今回は普段使いではなかなかここまではよごれないだろう、という具合までよごれたタンブラーを調達できましたので
 

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長年の酷使により変色したタンブラー 左の新品と比べると光沢がなくなっているのがよくわかります


これをメラミンスポンジ

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今回使用したのはレック株式会社が販売する「激落ち君 ママ」
なお本商品を推薦する、という意図はありません


で15分ほどこすってみましたところ
 
このようになりました。

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さすがに新品同様という訳にはいきませんが、こする前と比べますと黒ずみが改善されているのがわかります。
また、強めにこすってみましても目立ったこすり目もできませんでした。

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途中の一枚。左がこする前 右がこすった後

ただ、スポンジが当てるものにあわせて変形する。とはいっても粘土のごとく自由自在にとはいきませんので、どうしても模様のへこんでいる部分の黒ずみをとりきることは難しい。というのが使ってみた感想でしょうか

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スポンジでは溝の汚れは落としにくい

そしてメラミンスポンジの注意書きに
使用に適した面:ガラス・鏡・陶磁器・光沢の気にならないステンレス・プラスチック面など
という文章が載っていますように少し曇ったような仕上がり(サンドペーパーでの換算で1000番ぐらいの光りかた)になりますのでスポンジだけで光沢を出すことはできなさそうです。


結果:
タンブラーに使うことに限れば無難という言葉がにあう結果となりました。
黒ずみ、水垢を大きく落とすには効果的だとおもいます。
ただし細かい部分までしっかりと落としたい、光沢を出したい。というものにはまた別の手段が必要になりそうです。



追記:
「差が判りにくい」との声がありましたので写真を追加いたします。
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補足:
名前に“イブシ”と付いているものは表面に色の付いたうるしを塗っている商品となります。
メラミンスポンジのような研磨剤をつかってこれを擦ると「色まで落ちておかしくなった」という事態になりかねませんので、イブシの商品に使われる場合にはよくご検討下さい。

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“イブシ”商品の例

“イブシ”商品の解説はまたのちほど致します。