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お茶の鮮度を長く保つ。大切なお菓子に虫が付かないようにする。
入れ物の隙間をなくす、ということが必要になる場面というのは度々ございます。

ではどのような素材を使えば隙間をなくす事ができるのか。


木は湿気で変形してしまいますし陶器では精度の高いものを作ることは非常に困難です。

そのため金属を使うことになるわけでありますが、そのすべてを金属製にするとなりますと「高い」「重い」「造りにくい」と高価な一点モノならいざ知らずある程度の普及品を作るには好ましくない要素がいくつもありました。

隙間をなくす
適度に軽い
ある程度安価である

これらの条件をかなえる手段として

「合わさる部分だけを金属にして他は別のもので作ろう。」

ということで低温で溶けて柔らかい錫で合わせの部分を造り、それを木や陶器でできたモノに貼り付けることで軽くて丈夫、そして鮮やかな品物が作られるようになってゆきました。

装飾の点から観ましても、入れ物の中ほどにスッと入る金属の筋は全体の印象を引き締め、気品を与えると同時に蓋と胴体とを調和させるのに非常に効果的である、といえましょう。

代表例:蒔絵松竹梅図錫縁香合


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