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「象嵌」について簡単に説明しますと
象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味がある。象嵌本来の意味は、一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等がある。
Wikipedia「象嵌」より転載
とありますように複数の素材を組み合わせることで模様が作られるものをさすのでございます。

そして錫を象嵌につかう時に重要なこととして「柔らかい」ことと「融点が低い」ことが挙げられます。

切り嵌め象嵌、平象嵌、高肉象嵌、・・・と象嵌にもいろいろな技法があるのですが、象嵌の造り方というのはパズルのようなものでして、
 
「組み合わせる部品をどれだけ精確に合わせられるか」
 
ということが非常に重要になるのです。
 

このとき木や貝をはめ込む象嵌では細心の注意をはらいながら形をすり合せなければならないのですが、金属、それも柔らかい錫を使う場合には

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少し隙間があっても凹みに叩き込むことで隙間が埋まる

という象嵌をするのに適した性質がありますので古くから象嵌の材料として使われてまいりました。
 

また錫は低温で溶けますので、ものの表面に溶かした錫を流すことで凹みを錫で埋め、それを研ぎだすことによって塊をはめ込む象嵌では難しい表現をすることも可能となっております。